2008年09月03日

メモ:聖チェチリア(セシリア/カエキリア) ―その名の由来

★「聖チェチリア」 カルロ・ドルチ 1671年


「黄金伝説 抄」 ヤコブス・ア・ウォラギネ著 藤代幸一訳より引用
チェチリアとは「天国の百合」というような意味です。あるいはその由来を「盲いにとっての道」とか「天国+行なう人」から来ているとします。あるいは「盲いでない人」から来ています。また一説によれば、「天+民衆」から成立っているとされます。
彼女は処女の純潔のゆえに、天国の百合でした。彼女は清純さという純白の色彩、良心という輝きと名声という香りを一身にそなえていたので、百合と名づけられたのでした。
彼女はそのみごとな模範によって盲いた人びとにとっての道となったのです。彼女はいつも天国に思いをはせていました。彼女が「行なう人」と呼ばれたのも、たえず善行を行なったせいです。また彼女が「天」と呼ばれたのは、イシドールも述べているように、哲学者の連中が天とは動くもの、丸いもの、燃えるものだと言ったからです。なぜなら、彼女はたえざる行為によって「動くもの」であり、ひるまぬ「我慢強さによって「丸いもの」であり、天上の愛に燃えているために「燃えている」人だからです。知恵という輝く光明のために、彼女はまったく盲いではありませんでした。民衆は心の天になぞらえて、彼女に太陽と月と星を見たので、彼女は「民衆にとっての天」でした。それはくまなく照らす知恵と、高潔な信仰と、さまざまな徳のことです。

「聖セシリア」 カルロ・ドルチ 記事トップに掲載した「聖チェチリア」は、彼女を描いた数ある絵画のなかで最も知られているもののひとつではないでしょうか。
この作品はドレスデンの美術館の所蔵となっています。
幸運なことに、実物を拝む機会に何度か恵まれましたが、この作品の扱いについて少々残念なことがあります。
まずひとつは、作品保護のためでしょうけれど、ガラスつきの額におさめられているということ。
この額のガラスは光の反射や周囲のものの写りこみがひどくて、絵画の細部までよく見ることができないのです。
もともとツヤツヤ・ピカピカのドルチ作品、光の反射で目がチカチカ。
作品の設置場所も窓側だったりするものだから余計です。
無反射ガラスにしろとまでは言わないけれど、せめてもう少し反射率の低いガラスに変えられないものなんだろーか。
この作品のファンは多いと思います…なかにはこのチェチリアに会うために美術館を訪れる方もいるのでは。
それから、もうひとつの不満は、なぜか絵葉書が売っていないということ。
たまたま在庫切れだったのか?
でも毎回ってことはねぇ…?
この絵ほどお土産に持って帰りたい絵はないんですが。
絵葉書作っておくれ・・・

右上に掲載の聖チェチリアも同じくカルロ・ドルチの手によるもので、トップの作品の30年ほど前に描かれたものです。
同じチェチリアでもずいぶんと雰囲気が異なりますね。
どっちも好き〜。

【ご参考】これまでに掲載した聖チェチリアの記事
聖女の休息 ―ウォーターハウスの「聖セシリア」 
聖セシリアと天使 ―ストラドウィックの「聖セシリア」  

★★★

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この記事は、いつも頑張っている、どこかのチェチリアさんに捧げます。
posted by Fu Shusei | Comment(4) | TrackBack(0) | 芸術的呟き
この記事へのコメント
一緒に捧げます+

「カエキリア」の発音、ラテン語だとaeがくっついた文字で
「ケ」と発音するんだそうで、
そおうすると「ケキリア」になっちゃうね、と話してたところ、
Celeは「ケレ」だと大笑いしたことがあります。
なんでおかしかったのか、その時笑ったみんなわかってない(笑)

※本日大発作、おでこにコブつくった。
 おばか
Posted by acqua at 2008年09月03日
>そおうすると「ケキリア」になっちゃうね、と話してたところ、
Celeは「ケレ」だと大笑いしたことがあります。

なんだか、東北の言葉みたいね(^−^)
世界で一番短い会話を思い出しましたわ。
「け?」
「く。」
(食うか?食う。)
ケレは笑えますよ〜

>おでこにコブつくった。

姉さんを全身プチプチ(緩衝材)で包みたくなってきました…。
Posted by Fu Shusei at 2008年09月04日
お捧げもの 有難く頂戴いたします
えっ? ワタシじゃないって?!(笑)

WEB拍手が相変わらず上手く貼れずイラついてます
せっかく作成してくれたのにごめんね〜
Posted by どこかのカマキリア(笑)参上! at 2008年09月08日
★カマキリアさんへ★

カマキリアって(爆)
だめよ、「百合の花」って奇麗な意味なんだから(笑)
勿論、お捧げ先は貴女様です♪

WEB拍手、うーん、なんでだろうね。
ブログ上に普通にリンク貼るのと同じなんじゃが。
Posted by Fu Shusei at 2008年09月09日
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