2009年07月07日

十字架の道行 (ケッペレ巡礼)

再びヴュルツブルクの話に戻ります。

★★★

聖ブルカート教会を訪ねたあと、りりかさんが教えて下さった巡礼教会ケッペレ(1748年より建設)に向かった。
ケッペレは、マリエンベルク要塞の隣の丘の上にある。
丘の麓に「ゲッセマネの祈り」の聖像があった。
(ゲッセマネの祈りについては、こちらの記事へ)
緑のなかに安置された聖像はオリーブ山での光景をリアルに描いているようで、私はとても感動した。
実際のオリーブ山がどんな風景だったのか、私は知らないが・・・。

ゲッセマネの祈り

ゲッセマネの祈り

処刑前夜、苦しみ悶えながら祈るイエスと、杯を差し出す天使。
イエスに「わたしは死ぬばかりに悲しい。ここを離れず、わたしと共に目を覚ましていなさい。」 と言われたにも関わらず、眠りこけている弟子たち。

ケッペレへの道(階段)はイエスの死刑宣告から十字架に架けられ、墓に葬られるまでの「十字架の道行」になっており、全部で14の留(りゅう)がある。
ここを登るものは、イエス・キリストの受難を偲び、黙想しながら歩みを進めてゆく。
マリエンベルク要塞への登り降り+マインフランケン博物館で酷使した脚にはなかなか辛い道のりだった。
しかし、だからこそ(通常の)聖堂内での「十字架の道行」よりも深くイエスの受難を辿ることが出来たように思える。

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第4留 イエス、母マリアに出会う
「イエスに向けられた人々のあざけりと憎しみを、マリアも受けます。
神の子の母が今、大罪人の母としてはずかしめにさらされています。
母マリアはわが子の苦難を受けとめ、「おことばどおり、なりますように」と神のみ手にすべてをゆだねました。」

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第7留 イエス、再び倒れる
「イエスを追い立てる群衆の興奮はますます高まり、イエスを激しくののしります。
人はどうしてこんなにも残酷になれるのでしょうか。
むちを振りかざす兵士たちの暴力に耐えられず、イエスは力つきてお倒れになります。」

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第9留 イエス、三度(みたび)倒れる
「ゴルコタの丘はもう目の前ですが、イエスの体には最後の一歩も上り切る力もなく、お倒れになります。
しかし、イエスは今一度立ち上がり、人々の救いを望まれる御父の計画が実現するよう、最後の歩みをお続けになります。」

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第12留 イエス、十字架上で息をひきとる
「昼の12時から暗やみが全地を覆い、三時ごろにイエスは大声で「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」と叫ばれました。
また、かたわらに母マリアと愛する弟子が立っているのを見て、「婦人よ、ご覧なさい。あなたの子です。」「見なさい。あなたの母です。」と仰せになり、最後に、「成し遂げられた」と言って頭を垂れ、息をひきとられました。

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第13留
「大きな出来事の後、あたりは静けさに包まれています。
三人の脚を折るために兵士が来ます。
イエスはすでに死んでおられたので、脚を折らず、槍でイエスの脇腹を突き刺すと、すぐに血と水が流れ出ました。
安息日の準備のときが近づいていたので、アリマタヤのヨセフが急いでイエスの遺体を下ろしました。」

各留の聖像の前のフェンスはイエスの頭に被せられた茨を模っているようだ。
14の留をクリアするとそこに初めて美しい聖堂が現れる。

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内部はバーバリアン・バロックという様式になるのだろうか。
この聖堂のことを思い出すとき、「清浄な」という言葉が思い浮かぶ。
動的な建築様式でありながら、非常に静的で清らかな印象を受けた…矛盾するようだが。
聖堂内部の写真はこちら↓でご覧いただけます。
http://kaeppele.computy.de/geschichte.php

★★★

ところで、裏にも小さな聖堂があるということを、帰国後りりかさんに教えてもらって初めて知ったと思ったのですが、帰り際 相方は私に「裏にもう一個あるけど、そっちは行かんでいいの?」と聞いていたそうです。
私は「トイレが我慢できないから、今回はパス!!!」と答えたらしい!
ぜんっぜん覚えてない…。
ケッペレのトイレ、コイン式だったので…勿体ないと思いケチりました。
火事場の馬鹿力じゃないけれど、丘を下りる私のスピード、尋常じゃありませんでした。
膝も股関節もガッタガッタだったのに。
頭の中はトイレのことだけでしたから…。
小銭のために大事なものを見逃した私でした。

★★★

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posted by Fu Shusei | Comment(4) | TrackBack(0) | 芸術的呟き
この記事へのコメント
七夕の夜も終わろうとしているたった今
空はなんとか晴れを保っているのに
まるで
復活の日では
と思うくらいの異様な雷に
その姿を輝かせています
南国に舞い降りたオーロラか
うねる火の波が空に昇ったのか
こんなに恐ろしくも美しい雷を
私は見たことがないよ
音がないカミナリって素敵だ・・
(音が嫌い)
なんていうか
奇跡ってあると思うんですよ
なんていうか・・。
Posted by メロ at 2009年07月07日
★メロちゃん★

星の夜に音のない雷…
想像がつかないよ。
きっと神秘的な光景だね。
神秘的な光景、一度だけ目にしたことがある。
ドイツ旅行中、車窓から目にした風景。
広がる牧草地。
そらには重たく分厚い雲。(空一面にひろがっているグレーの雲!)
そこから何すじもの美しい光が地に向かって射しこんでいた。
ほら、フランダースの犬でネロとパトラッシュが亡くなるとき、天から光がさして、赤ちゃん天使が降りてきたでしょう。
あんな感じだったの。
涙が出たよ。
ああ、大いなる存在は確かに「在る」んだ。
こんな風に分厚い雲に覆われた空に光を与えてくれる存在が在るんだ、って感じた。
Posted by Fu Shusei at 2009年07月11日
Fuさんこんにちは。

ケッペレの写真をありがとうございました。

そしてFuさんの「十字架の道行」の説明で、各留の意味がよくわかりました。
私はただ写真を撮りまくってきただけなので、ここで深い内容を知り改めて味わうことができました。
とてもためになるブログですね。

裏側の小聖堂を見れなかったのは残念でしたが、それは「また来てください」ということではないでしょうか?
今度バンベルクに行ったときには、ヴュルツブルクにも足を延ばせるといいですね。
そのときはトイレを済ませてからゆっくりあの世界に浸ってきてください。
Posted by りりか at 2009年07月13日
★りりかさん★

本当は全部の留をのっけようと思っていたのですが、写真がところどころ抜けていました(笑)
登るのにふらふらで、撮り忘れちゃったんですね(~_~;)

>裏側の小聖堂を見れなかったのは残念でしたが、それは「また来てください」ということではないでしょうか?

そうですね、私もそう思います!
今回 ヴュルツブルクで見られなかった場所が沢山あるので、リベンジしたいですね。
今度はトイレ用に50ツェント、ちゃんと用意して行きたいと思います(笑)
Posted by Fu Shusei at 2009年07月13日
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